【海月姫】芳根京子“ブサイク顔”も厭わず体当たり熱演 進境著しい瀬戸康史が牽引
2018年01月15日 19:01
芸能
2016年後期のNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」のヒロインを務めた芳根が、オタク女子を体当たりで熱演。“ブサイク顔”も厭わず、朝ドラ女優のイメージを一新する。部屋着(スウエット)にメガネの外見はもちろん、内向的な部分なども体現。健気なかわいさで魅了する。ドレスアップした時のギャップは必見。 瀬戸は昨年、舞台「関数ドミノ」の演技により、第72回文化庁芸術祭で演劇部門新人賞を受賞。今作は完璧な女装も素晴らしいが、進境著しい芝居を披露。劇中、蔵之介が月海が先導するように、ドラマ初回を牽引する。
男子禁制のアパート「天水館」に月海と同居している注目のオタク女子4人「尼〜ず」は枯れ専のジジ様に木南晴夏(32)、鉄道オタクのばんばさんに松井玲奈(26)、三国志オタクのまややに内田理央(26)、和物オタクの千絵子に富山えり子。松井と内田は前髪で顔の約半分が隠れ、もはや誰だか分からない状態だが、ハイテンションな演技が楽しい。
演劇ファンに朗報は昨年、黒沢清監督(62)が映画化した「散歩する侵略者」などで知られる人気劇団「イキウメ」に所属する安井順平(43)のレギュラー出演。泉里香(29)演じるデベロッパー・稲荷翔子の部下・佐々木公平役。登場シーンは多くなくとも、舞台で培った確かな演技力で存在感を示す。
脚本は「探偵の探偵」「HOPE〜期待ゼロの新入社員〜」「僕たちがやりました」などの徳永友一氏。メーン演出は「リーガルハイ」シリーズや「デート〜恋とはどんなものかしら〜」、ヒットの記憶が新しい映画「ミックス。」など、数々のコメディータッチの名作を手掛けた石川淳一氏。
昨年11月にはコミックス最終17巻が発売された。原作の完結前だった実写映画版のクライマックス、ファッションショーの場面は原作第7巻。今回は以降のエピソードもたっぷりと描かれ、アニメ版と映画版しか知らない人は大いに楽しめそうだ。