津川雅彦さん 俳優&監督“2つの顔”、兄・長門さんとはライバル関係
2018年08月09日 07:55
芸能
40代になり大人の色気が漂う艶のある演技を見せ、渡辺淳一氏の小説を映画化した「ひとひらの雪」(85年)などで「ラブシーンのうまい俳優」として話題になった。近年は重厚な役柄でいぶし銀の演技を見せていた。
祖父は「日本映画の父」と呼ばれた牧野省三監督、叔父は早撮りの名人としてならしたマキノ雅弘監督という由緒ある“活動屋”の家系でもある。93年に雅弘監督が亡くなった際に「マキノ」姓を継承しメガホンを取る意思を固め、06年にマキノ雅彦名義で「寝ずの番」で監督デビュー。08年には雅弘監督の代表作「次郎長三国志」を「教えていただいたことを注ぎ込み集大成にしたい」とリメークし、09年の「旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ」と合わせて3作を監督した。
弟の監督挑戦を喜び、監督作3本には長門さんも出演。長門さんが亡くなった時には「70年間で最近が最も仲が良かったのに」と兄を思い涙を流していた。