松岡茉優 闘うピアニスト 初の直木賞&本屋大賞W受賞作を映画化
2018年10月22日 06:00
芸能
亜夜は、13歳の時にマネジャーでもあった母親が急死し、ピアノから離れていたが、復活を懸けてコンクールに挑む設定。演奏シーンがほとんどを占める。松岡は小学生の頃にピアノを習っており「映像として表現するのは難しい」と自覚。6月から猛練習を開始した。鍵盤と向き合った時間は60時間以上。「見てくれた方の頭の中に音楽を鳴らしたい」と意欲を見せる。
ライバルとなるコンテスタントにも個性的な顔触れがそろった。妻子ある社会人で年齢制限ギリギリで挑戦する高島明石を松坂桃李(30)、名門ジュリアード音楽院在籍のエリート日系人・マサルを森崎ウィン(28)、すい星のごとく現れた超絶技巧の持ち主・風間塵を新人の鈴鹿央士(おうじ、18)が演じる。
ポーランドで演出を学んだ「愚行録」などの石川慶監督(41)がメガホンを取り、公開は来年秋を予定。原作の恩田さんは「完成した映画を見て“参りました”という準備は今からできている」と期待を寄せている。
〇…鈴鹿央士は100人を超えるオーディションでコンクールの台風の目となる塵役に抜てきされ、俳優デビューを飾る。実は女優の広瀬すず(20)が映画のロケ先の岡山で見つけスカウト。芸名も広瀬の「すず」から取った新星だ。「監督をはじめスタッフの方々のお力をお借りしながら、原作の世界に負けない音楽を届けられるよう頑張ります」とコメントしている。