ムロツヨシ コメディーと真逆“ムロキュンせりふ”は「台本をフラットに」
2018年12月05日 11:30
芸能
そんな視聴者をトリコにしているのは、“ムロキュン”の要素だ。若年性アルツハイマーの医師・北澤尚(戸田)と、小説家の間宮真司(ムロ)が繰り広げる純愛の物語。真司が優しく尚を支える姿勢や直球の愛の言葉が視聴者をキュンとさせ、今や「イケメン」と称されるほどだ。
「イケメンじゃないですから。恥ずかしいから、聞こえても全部流してます。役者友達には本物のイケメンがいるんで、自分をイケメンと思わないシステムが出来上がってます」と照れ笑いする。
歯が浮くようなキザなセリフも多い。結婚の予定がありながら、真司に急接近してきた尚に放った言葉は特にSNSが沸いた。「快速特急、本当に降りられんの?降りたとしても道じゃないよ。砂漠だよ。砂漠歩けんの?」
コメディアンのムロが経験してこなかったセリフ。「台本で字を見た時に、これ言えるのかなと本気で思いましたよ。でも、本番になれば照れはないです。真司として戸田さんが受け止めてくれるので」。40代で迎えた新境地を楽しんでいる。
「台本にあることをフラットにやる」をテーマに据える。コメディーの時とは真逆だ。
「コメディーでは見る人を意識して、あえて肩に力を入れたり、クソ真面目にふざけるということを頭の中に入れてるんです。今回は肩の力を抜いていい。いつもは三振かホームランかのバッティングフォーム。今回はしっかり芯に当てるセンター返しですね」。その結果がしっかりとついてきた。