西城秀樹さん安らかに…忘れられない“伝説”豪雨の後楽園球場コンサート
2018年12月31日 12:47
芸能
実は記者は、後楽園球場でこのコンサートを見ていた。当時は小学生。父親の仕事先からチケットが舞い込んだものと記憶してるが、家族で足を運んでいた。当日は激しい雷雨だった。コンサートが始まると、あまりの雨の激しさに、スタンドの観客は次々と球場を後にした。雨がっぱを着たスタッフが「帰らないでください!」「みなさん、座っていてください!」と絶叫していたのを、いまでも覚えている。大粒の雨と、とどろく雷鳴の中、秀樹さんは熱唱を続けていた。最後まで見た記憶がないので、記者も席を離れたのだと思う。このコンサートは、秀樹さんの数ある公演の中でも“伝説”として語られている。最後までその場にいなかったことを、いまでは後悔している。この写真を見た後、「秀樹さん、ごめんなさい」と天国に向かって手を合わせた。
秀樹さんとは1対1の対面取材はなかったが、何度か合同で取材する機会に恵まれた。立ち話でも、あの豪雨の後楽園球場について会話ができていれば。心残りだ。
今年は「YOUNG MAN」が繰り返し流れた。「憂鬱(ゆううつ)など吹き飛ばして、君も元気出せよ」。歌詞の一節だ。2019年もこの歌詞のような気持ちで取材、編集し、記事を届けていきたい。