「人生最高レストラン」深夜帯でも高視聴率のワケ 出演者には“1番選ぶ”重圧も
2019年02月23日 09:00
芸能
“食”をテーマに、ゲストがとっておきの話を披露する―。視聴者にとっては落ち着いて見られる番組構成だが、小松氏は「どのような方にも食の話題はあります。でも、この番組では人生で1番美味しかったものを選ばなければならない。そこでつまらないことを言うと、つまらない人間に見えてしまうかもしれません(笑)。出演者の方々には大きなプレッシャーがかかっていると思いますよ」と出演者への重圧を明かし、苦笑い。ゲストとの打ち合わせは最低1時間、場合によっては2度、3度行うこともあるといい、「“人生最高”ですから。ただ美味しかったというだけの話ではなく、人としても何かを問われている。語るに堪えるものがないと語れないですよね。そこが単純なお店紹介グルメバラエティとは違うところだと思います。どの話を披露するか、皆さん本当に悩まれます」と裏側を語る。
番組作りでは、グルメ番組でありながら「グルメ情報よりもまずは人間模様」と心がける。先述のISSA出演回では、「食べ物の話から、今の『DA PAMP』メンバーとの馴れ初めのエピソードが出てきて、『自分が観た景色をメンバーにも見せてあげたいと思っていた』という話を自然と語って下さった」といい、「音楽番組ではなく、食べ物の番組でその話がポッと出てくると急に説得力、現実感が出てきます。生身の言葉で語っていただけたので、グッと来ました。視聴者の皆さんの反応を見ていても、(ゲストの)人生の深みが出ている放送回が視聴率も高くなっているのかな、と感じています」と分析する。
記念すべき100回目(23日放送)のゲストは志村けん(69)。「志村さんがあれだけ自分の話をしているのを初めて聞いた」という収録では、2月から同番組の2代目アシスタントに就任したばかりの宇賀神メグアナウンサー(23)が“大活躍”。小松氏は「新人アナウンサーならではというか、長年やっている僕たちのような忖度が全くなくて、ど真ん中の直球質問を志村さんにするんです。モニターで(収録を)見ながら『それ以上、踏み込むな!』『何を聞いているんだ!』とハラハラしました(笑)。志村さんは怒らないで、優しく答えていただいて、印象深いお話をお聞きすることができました」と実り多かった収録を回顧。23日の放送では、志村が「仕事観、人生観、女性観」を縦横に語り尽くす。