将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(16)が11日、大阪市の関西将棋会館で指された棋聖戦2次予選決勝で公式戦初対戦の久保利明九段(43)に127手で敗れ決勝トーナメント進出を逃した。これで年度勝率の51年ぶり記録更新は難しくなった。
藤井は「終盤はチャンスのある局面もあったが分からなかった。(勝率は)意識していない」と淡々。順位戦A級の貫禄を示した前王将の久保は「トップ棋士だと思って準備した」と熱戦に疲労感もにじませた。藤井の今年度勝率は・8400(42勝8敗。未放送のテレビ対局を除く)となり、中原誠16世名人が1967年度に記録した・8545(47勝8敗)を下回った。残り対局数は発表されていない。