巨匠からも引っ張りだこだった萩原健一さん…“マカロニ刑事”最期のシーンは伝説に
2019年03月28日 22:52
芸能
神代(くましろ)辰巳監督の「青春の蹉跌(さてつ)」(74年)では屈折した法学生を好演し、同年度のキネマ旬報男優賞を受賞。黒澤明監督の「影武者」では大役の武田勝頼を任された。
世界の巨匠からもオファーを受けた。「エイリアン」などのリドリー・スコット監督(81)が大阪で撮影した名作「ブラック・レイン」(89年)。松田優作さんが演じた役は当初、萩原さんに決まっていた。
ドラマでは石原裕次郎さんと共演した「太陽にほえろ!」(日本テレビ、72年)の刑事マカロニが鮮烈だった。自らアイデアを出し、犬死にのような最期のシーンとなった。倉本聰氏(84)が企画・原案の「前略おふくろ様」(同局、75年)ではそれまでのアウトローから一変し、演技派へ脱皮した。