Koki,平成のスターは「両親」いつもと違うその姿「SMAPライブいつも楽しみに」
2019年05月01日 10:31
芸能
――個人的には?
「平成は自分の起点であり、新しい挑戦もあり、新しい世界と新しい自分を見つけさせてくれた時代です」
――令和はどんな時代にしたいですか。
「多くの命が奪われる戦争だけは起きてほしくない。争いがないことを願います。そのためには今まで認められなかったものが認められる時代になってほしい。みんなが何かを受け入れる、そんな時代になってほしいです」
――寛容さが求められる時代だと。
「例えばどの国でもまだ男女の格差はあると思うし、どの国の人が嫌いとか肌の色などでの差別とか、そういったことがまだ存在していて、そこから生まれる争い事が今でもある。そういった“他者との違い”をみんなが普通に受け入れられる、そんな時代になればいいなと思います」
――そのためには?
「当たり前であることを当たり前にすることが、凄く大切だと思うんです。どの時代でも、誰かが悪いって言ったら、みんなが束になって悪いと言う傾向がある。自分の意思とか自分の考えていることを曲げず、自分を強く持つことが大切だと思うんです」
――それはなかなか難しいことですよね。
「自分の弱さが、一人一人の弱さが誰かを苦しめることがある。意思を強く持てないことが悲しい出来事を招くと思うんです」
――優しさは「強さ」から生まれると信じている?
「はい。私はそう信じています」
――新元号について友達の反応は?
「外国人にとって難しい発音の日本語はいっぱいありますが“REIWA”は凄くキャッチで、発音しやすく覚えやすいと」
――平成は?
「外国の方は最初の“へ”に強いアクセントを入れたくなるのでイントネーションが難しい。一方、REIWAは丸くふんわりとした、とても温かみのある響きに感じます」
――万葉集など和歌に触れたことは?
「幼い頃、おばあちゃんが持っていた百人一首を床に並べて遊ぶのが好きで。おばあちゃんやお母さんが詠んでくれた、その音の響きは音楽でも詩でもない独特のもので。小学生になってから歌の背景とか作者の気持ちなどを知り、もっと好きになりました」
――いわゆる歌謡曲などの昔の歌で好きなものは?
「美空ひばりさん。生でライブを聴けたらと凄く思います」
――どこが魅力?
「あの歌声と表現力、間の取り方、息の吸い方とか、挙げたらきりがないくらい全部好きです。彼女の歌声が好きだから、たとえ歌詞がなくてメロディーだけを彼女が口ずさんでいても好きです」
――どうして知ったの?
「You Tubeです」
――そうなんだ!
「動画を見た時、小さい頃におばあちゃんがよく歌っていたことを思い出しました。昔の曲が好きなことも大きいと思います」
――昔の歌とは?
「民謡や子守歌、童謡。独特の音階やリズムの取り方があって、一回聴いただけでこの曲なんだって思わせるインパクトがある」
――子守歌は?
「小さい頃、お母さんがよく歌ってくれていたのが♪ねんねこ しゃっしゃりまーせ…という歌で。まだちゃんとしゃべることもできなかった頃の記憶で。この前、家族で食事している時にこの話題になって、まだ覚えているんだ!ってみんなで驚きました」
――よく覚えていましたね。
「明るい童謡も歌ってくれていたと思いますが、日本特有の音階が生み出す、胸にズキッとくる、心を揺らすメロディーの方が体に染み込んでいます」
――ひばりさんを好きな理由が分かった気がします。
「同じものを彼女の歌声から感じているのかもしれません」
――平成のスターといえば誰ですか?
「お父さんとお母さんです」
――当たり前といえば当たり前かもしれないけど、なぜ?
「例えばお父さんだったら演技をしている時とか、お母さんだったら歌っている時とか、その姿はやっぱりいつもと違うんです。私はそのお父さんとお母さんを見るのが凄く好きだった。今でもそうです」
――両親だけどスターなんですね。
「2人の歌を聴くのも凄い好きなので。おなかの中にいる時から聴いている声や歌なので、やっぱり体に染み込んでいるんだと思います」
――お母さんの好きな歌は?
「めちゃくちゃに泣いてしまいたい、Lotus、深紅の花、深海魚、まだまだいっぱいで、雪・月・花と…」
――取材の時間なくなっちゃうね(笑い)。
「あっ!すみません(笑い)」
――SMAPの歌も好き?
「もちろんです!特にライブは大好きで、いつも楽しみにしていました。歌っている時も踊っている時もカッコいいお父さんを見るのが大好きでした」
――来年には東京五輪があります。
「日本を代表して出場する皆さんが“令和の歴史”に刻まれる瞬間を家族とおうちで見ながらいっぱい応援したいです」
◆Koki,(コウキ)2003年(平15)2月5日生まれ、東京都出身の16歳。昨年5月「エル・ジャポン」の表紙でモデルデビュー。史上最年少でブルガリのアンバサダーに就任し、国内外の数々のファッション誌で活躍。今春フランスのモデルエージェントと契約した。日英仏の3カ国語を話す。フルートとピアノを演奏し、三浦大知の新曲「片隅」(6月12日発売)の作曲を手掛けた。身長1メートル70。