Mr.マリック 超魔術の“正体”は「プレゼン力とコミュニケーション力」
2019年08月18日 14:31
芸能
Mr.マリックは初代引田天功に憧れ、マジシャンを目指した。実演販売をしながらマジックの腕を磨き、やがてはホテルのロビーでのマジックショーに出演するようになったという。ある日、そのショーがテレビプロデューサーの目に留まり、「後ろから見てもいいのか」「カメラで近くに寄っていいのか」と聞かれ、「大丈夫です」と答えたところ、テレビ出演のオファーを受け、39歳で遅咲きのブレークを果たした。
当時のマジックと言えば、「テレビでの実況はあっても、近くで見せるマジックはなかった時代」。さらに失敗した場合に備えて「先に“何が起こる”のかは決して言ってはいけない時代」だったという。しかし、Mr.マリックは先に「こうなります」と宣言して、その言葉通りにやりとげ、一躍“すごい人”と認められるようになった。
「人と惹きつけるのは“謎”。謎がないと誰も見てくれない」と分析。下積み時代に「プレゼン力を身に付け」、テレビ出演で、タレントに囲まれて、マジックを披露する機会を得て「コミュニケーション力を学ぶきっかけになった」と振り返る。「最初はこんなに人前で話せなかった」といい「1人を相手に、数人、10人、何百人にマジックを見せるようになって、自信をつけていった」とMr.マリック。「プレゼンをする人はぜひこの順番でやっていってほしい」とアドバイスした。
最後にはスプーン曲げを披露。同書にはスプーン曲げの秘密についても明かしているというが、「固いという思い込みがあると、曲げられない。あきらめたらできない。夢をつかむのとプロセスは一緒」と説明。ライブ会場では実際に力のありそうな男性ができずに、力のなさそうな年配の女性や小学生が成功する例を紹介していた。