高嶋政伸の元妻、美元 7年の沈黙破る「せめて堂々としている姿を娘に見せたい」
2019年09月22日 23:37
芸能
「日本の取材を受けるのは怖い」。シンガポールで番組スタッフの取材に応じた美元はこう本音をのぞかせたが、なぜ今回取材に応じたのか。
「過去の傷はそっとしておけばいいのかもしれませんが…」。美元は、20歳だった2000年に「ミス・ユニバース・ジャパン」に出場し、準グランプリを受賞。その後、世界10カ国でモデルとして活躍。2007年、日本映画「M」で主役を演じ女優デビューした。
高島とはテレビドラマ『大韓航空機爆破事件から20年 金賢姫を捕らえた男たち』の共演をきっかけに結婚した。交際6日で高島がプロポーズしたスピード婚だった。
2011年に離婚訴訟中であることが判明、ワイドショーで連日取り上げられた。温厚なイメージがあった高嶋が「25年の俳優生活をなげうってでも離婚したい」と法廷で訴えたことが印象的で、世間は美元に対し、「サイコパス」「浪費家」「ストーカー」など罵詈雑言を投げつけ、所属していた事務所からも解雇された。
裁判の過程で、美元に向けられた誹謗中傷が「潔白だったと証明された」が、そのことはほとんど報道されなかった。「多額の慰謝料を受け取った」との報道も事実と違ったという。
報道合戦が過熱する中、テレビ局に就職した同級生が美元をいたわるふりをして特ダネ狙いで近づいてきたこともあった。その後も「ヘアヌード写真をフィリピンで撮影した」とのデマ記事が流れ、「人間不信」に陥ったという。
そんな美元を支えたのが、9歳のときに亡くなった母の思い出。病弱だった母は「生きている、それだけでありがたい」と育児日記に記していた。
ミセス・シンガポール受賞を機にユウコ・チャンとしてモデル活動を再開した美元に、またしても思いもよらない事態が襲った。日本PRのイベントに娘とともに出席する予定だったが、「過去のスキャンダルがイベントのイメージを汚すかもしれない」と主催者側から直前になって拒否されたのだという。
美元は「当時(記事を書いた)記者の人たちに憤りを感じる。責任を持ってもらいたい。私自身も娘も(過去の報道で)傷つけられていることは事実。(バッシングが)一切なくなるのは難しいと覚悟しているが、せめて堂々としている姿を娘に見せたい」と今回、取材に応じた理由を明かした。
MCの加藤浩次(50)は「僕らも勝手に悪女のイメージが刷り込まれていた。(話題が)燃え上っているときに、違いますって言ってもそれは全部消されちゃう」と報道側の問題点も指摘、タレントの伊集院光(51)は「こういう時代、取材に出るのはつらいだろうけど、次から次に事実を言っていくしかないんだろうな」と語った。