藤井聡太七段 10代で4人目の挑戦 「形勢判断の言語化」を意識
2019年09月29日 05:30
芸能
このままの成長曲線を保てば屋敷伸之九段(47)の持つタイトル戦出場最年少記録(17歳10カ月)を更新する可能性も膨らむ。しかしここから険しい道だ。リーグで待ち受ける6人は全て百戦錬磨のA級棋士。全敗してもおかしくないが「(今は)楽しみな気持ちの方が大きいですね」と屈託ない。
プロ3年目で意識しているのが形勢判断の言語化という。「ただなんとなく…で済ましてきたので」。自宅のハイスペックパソコンにソフトを走らせ研究する一方、タイトルホルダーの一人でもある永瀬拓矢叡王(27)との練習対局を随時こなす。「対局の相手は人ですから」。バランスの取り方も工夫している。
17歳の若武者が踏む初舞台。一局一局が注目カードとなる中で迎える三浦戦だ。初対決だった8月11日のJT杯で敗戦したことを踏まえ「作戦を練ってこられる印象があります。(今回は)それに的確に対処していきたい」と気負うことなく話した。=終わり=
◆藤井 聡太(ふじい・そうた)2002年(平14)7月19日生まれ、愛知県瀬戸市出身の17歳。杉本昌隆八段門下。16年10月に史上最年少の14歳2カ月でプロ入りし、17年6月に歴代最多の29連勝をデビューから達成。18年5月七段。現役最年少の高校2年生。