尾美としのり「麒麟がくる」土岐頼芸役 初共演・本木雅弘と“化かし合い”明智光秀と「直虎」に続く絡み

2020年02月02日 20:45

芸能

尾美としのり「麒麟がくる」土岐頼芸役 初共演・本木雅弘と“化かし合い”明智光秀と「直虎」に続く絡み
大河ドラマ「麒麟がくる」で美濃の守護・土岐頼芸を演じる尾美としのり(C)NHK Photo By 提供写真
 大林宣彦監督(82)の尾道三部作「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」や宮藤官九郎氏(49)脚本作品「タイガー&ドラゴン」「マンハッタンラブストーリー」「あまちゃん」「などで知られる俳優の尾美としのり(54)が2日放送のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜後8・00)第3話で初登場した。
 俳優の長谷川博己(42)が主演を務める大河ドラマ59作目。第29作「太平記」(1991年)を手掛けた池端俊策氏(74)のオリジナル脚本で、智将・明智光秀を大河初の主役に据え、その謎めいた半生にスポットを照らす。物語は1540年代、まだ多くの英傑たちが「英傑以前」だった時代から始まり、それぞれの誕生を丹念に描く。視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)も初回(1月19日)=19・1%、第2話(1月26日)=17・9%と好スタートを切った。

 尾美が演じるのは美濃の守護・土岐頼芸(よりあき)。第2話のラスト、守護代・斎藤道三(本木雅弘)に暗殺された土岐頼純(矢野聖人)の叔父に当たる。

 第3話は、より操りやすい土岐頼芸(尾美としのり)を美濃の新しい守護として擁立しようと道三が画策。内心、道三のことを嫌う頼芸は、道三の長男・高政(伊藤英明)に自分が実の父親であるかのように言外に示し…という展開。

 尾美は「土岐頼芸を演じるにあたり、事前に文献や史料を読みましたが、それで役づくりをするというより、現場で監督と話しながら、頼芸像をつくり上げています。ですから、シーンを重ねるごとに頼芸に近づいていっているという感じです」と手応え。

 2017年の大河「おんな城主 直虎」に徳川四天王に数えられる武将・榊原康政役で出演。「『直虎』の光秀さん(光石研)は既に髪が白くなっていましたので、今回すごく印象が変わりました。光秀にも若い時があって、いろいろなことがあり、年を取ると、ああなるのかと、そんなことをちょっと思ったりしました。2作品続けて明智光秀と絡むことになり、おもしろかったです」と“奇縁”に言及した。

 本木とは初共演。「今回共演できて、すごく楽しいです。鷹の絵を描くシーンは、絵を描くのに一生懸命でしたが、絵を描きながら道三と化かし合うのが、なかなかおもしろかったです。頼芸は道三のことを怖がっているし、嫌っているので、あまり目を合わせたり顔を見たりはしません。『あまり近寄りたくない』と思っています。そして、どうにか道三の息子である斎藤高政と、家臣である光秀を手なづけようとします。そういうずる賢さが、全体を通して垣間見えたらいいなと思います」と張り切っている。
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