率直な物言いの梓みちよさん “その後”のイメージを作った「二人でお酒を」
2020年02月04日 08:15
芸能
♪それでも乃木坂あたりでは、私はいい女なんだってね…
このフレーズと、「二人でお酒を」の、床にすわって杯かたむける女性が、梓の“その後”のイメージを作った。自立して気ままな、都会のシャレた女性像だ。
もともと乃木坂の店には、作曲家の森田公一らと、ちょくちょく現れていたのが梓。以後長く、こじゃれた店のなじみの客然とした風情で、僕も何度か麻布あたりで楽しい食事をともにしたが、率直な物言いが気っぷの良さを示していた。ここ2、3年は、その姿を見かけなくなっていた。いい時代のいい女にも、それなりの年月がしのび寄っていたことが、無残で淋しい。
(スポニチOB、音楽評論家)