「半沢直樹」“机バンバン”小木曽が復活!緋田康人「うれしい」笹本玲奈とTBSラジオ「敗れし者の物語」
2020年02月18日 17:00
芸能
今回は、半沢の倍返しを食らった敗者にスポットを当てたオリジナルストーリー。テレビ東京「ゴッドタン」や昨年10月期のTBS日曜劇場「グランメゾン東京」のスピンオフ「グラグラメゾン東京~平古祥平の揺れる思い」などで知られる人気構成作家のオークラ氏(46)らが脚本を手掛ける。TBSラジオ「ACTION」(月~金曜後3・30)内で毎週火曜午後4時10分頃から放送される全4章(8話、各話約10分)。今月11日にスタートした。
緋田が演じた小木曽忠生は東京中央銀行の人事部次長。秋葉原東口支店長時代、融資課長代理だった半沢の同期・近藤直弼(滝藤賢一)に融資ノルマ達成のために圧力をかけ、その心労からの休職に追い込んだ張本人。パワハラの矛先は半沢にも向けられた。浅野匡大阪西支店長(石丸)と対立し、反抗的な態度を取る半沢を陥れるため、ついには意図的に裁量臨店を仕組んだ。しかし、機転の利いた半沢の対抗策の前に、故意の罠を次々と見破られ、敗北。その後、左遷扱いで出向となった。
半沢の前に立ちはだかった数々の敵の中でも、小木曽の陰湿さを体現した緋田の演技は大反響。机を激しく叩きながら半沢を追い詰める強烈な緋田の芝居により、視聴者は理不尽に耐える半沢に感情移入。その後の逆転劇の痛快さ増幅する重要なエッセンスとなった。「半沢直樹」が「ギャラクシー賞」13年9月度月間賞に輝いた際に「堺雅人の好演に加えて小木曽役の緋田康人、近藤役の滝藤賢一など脇役の熱演ぶりも光った」と講評されたほどだった。小木曽は東京中央銀行の子会社に出向し、どのような人生を過ごしていたか――。
ミュージカル女優の笹本は、小木曽の出向先の部下・竹内遥を演じる。昨年7月期のTBS日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」で10年ぶりに地上波連続ドラマに挑戦。“メガネ美女”のアナリスト・佐倉多英を好演し、ラグビー部・アストロズを支える“紅一点”として存在感を発揮した。今回は陰湿な小木曽が上司となり、透明感のある遥にどのような展開が待ち受けるのか…。
今月中旬に収録を行った緋田は「7年前のテンションが持ってこれるのか、ちょっと心配な部分もありました」としながらも「参加できて、うれしいです」と感想。意外にもラジオドラマは初挑戦だったが「あまり考えすぎてもアレなので、素直にやるしかないと思いました。難しかったですが、とても新鮮。楽しい刺激を受けながら演じることができました」と振り返った。
SNSをしていないため、当時も大反響の実感はなく「どちらかというと引きこもりなので(笑)街にも出ないんです。だから『半沢の…』と声を掛けられることもありません。注目されているという実感は当時も今もないですね」。今回は知られざる小木曽の“背景”も描かれるとあり「今までにない小木曽を皆さんに聴いていただけるということで、放送が今から楽しみです」とアピールした。“机バンバン”もあるのか、注目される。
笹本は「テレビドラマの大ファンだったので、出演すると聞いた時はとてもうれしかったです」と喜び。「今回は音声のみの作品ということで、情景が浮かぶようにテレビドラマよりも少し大げさな演技を心掛けました。小木曽忠生の人間らしい部分が垣間見られるストーリーなので、テレビドラマとは一味違った小木曽部長を楽しんでいただきたいです」と呼び掛けた。
ラジオやradikoに加え、今回は没入感あふれる音声コンテンツ「AudioMovie」でもストリーミング配信を行う。TBSラジオは「オリジナルオーディオドラマ」と銘打っている。