IKKO 「徹子の部屋」で涙 「見える成功がすべてだと思っていたんですけど…」
2020年02月19日 14:14
芸能
4人きょうだいの3番目。学生時代から、きょうだい全員でヤクルトの配達して家計を後押ししてきたため「1円のお金の有難みも分かっている」はずだった。ただ、父親が一番言いたかったことに気づいたのは葬儀から。ヤクルトを配っていたころの“ご近所さん”から有名人になったIKKOに対して「私たちが来ていいのか分からないけど…お父様に凄くお世話になって、やさしくしてもらっていたから、線香をあげさせてもらっていいですか」と掛けてくれた声に目が覚めた。
IKKOは「見える成功がすべて、誰もが認めるものが形になったものが成功だと思っていたんですけど。父が言いたかったことは、人の心の中に、こう、ずっと残っていく生き方っていうのがとても大切なんじゃないかな」と改心。ハンカチを目に当てながら当時について語った。マネジャーへの八つ当たりなど「すべてがいけないな、もう一回やり直そう」と考え直し、支えてくれるスタッフらに「今からでも遅くない?」と問いかけたという。
13回忌を迎える父には、「亡くなってから、より心のつながりが、しっかりと出来る場合があるんだな」と今、感じている。
父親に「彼」を合わせたのは41歳の時。テレビに出始めた頃だった。きょうだいには30代でカミングアウトし、父親に徐々に説明してもらえないか頼んだ。「彼」を連れて行った時、「母は理解できてましたけど、父は納得いかない顔でずっと下向いていたんです」と涙目に。黒柳徹子(86)も「そういうのってつらいですよ、あなたにとってはね」とおもんぱかった。
それでもIKKOは、父親に対して「徐々に優しい目で見守ってくれている」のを他界する3年前頃から感じていたという。