映画監督 大林宣彦さん死去 肺がんで82歳 遺作はコロナで公開延期となっていた
2020年04月11日 05:30
芸能
遺作となった「海辺の映画館―キネマの玉手箱」は新型コロナウイルス感染拡大のため公開延期となったが、くしくも大林さんが亡くなった10日が公開初日となる予定だった。
昨秋行われた第32回東京国際映画祭では、大林監督の作品の特集上映が行われた。レッドカーペットにも車椅子で登場。「世界平和を訴える力を持っているのが映画。あと3000年は作ります」と語っていた。「海辺の映画館」がお披露目された昨年11月1日には舞台あいさつに姿を見せた。
◆大林 宣彦(おおばやし・のぶひこ)1938年(昭13)1月9日生まれ、広島県出身。CMディレクターを経て77年「HOUSE」で商業映画監督デビュー。その後「ねらわれた学園」「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」などを発表。92年「青春デンデケデケデケ」で日本アカデミー賞優秀監督賞。98年「SADA 戯作・阿部定の生涯」でベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞受賞。2004年に紫綬褒章、09年に旭日小綬章を受章。19年に文化功労者。