「エール」久志子役・山口太幹は「プロの役者」宮崎→東京1人飛行機移動も 演出家が明かす魅力
2020年06月17日 08:20
芸能
子役オーディションは昨年5~6月に実施。書類審査を通過した男女約200人の中から1~3次審査を行い、裕一役に石田星空(11)、音役に清水香帆(11)、久志役に山口らが選ばれた。
山口が演じる佐藤久志は、裕一の小学校の同級生。のちに東京の音楽学校を卒業し、歌手に。裕一、作詞家の村野鉄男(中村蒼)とともに「福島三羽ガラス」と呼ばれる。父が県議会議員という裕福な家の息子。小学時代は「存在感はあるのに、気配を消すのは得意なんだ」。モデルとなったのは、戦時歌謡から「イヨマンテの夜」などの歌謡曲で知られる歌手・伊藤久男氏。実際に古関裕而氏の親友だった。
山口は第62話(6月23日)に再登場。久志が裕一と出会う前、現在の久志が音楽の道に進むきっかけが明らかになる。
演出した野口監督は「第62回は、これまで見せてきた久志とは全く違う、とても繊細で彼の抱えている葛藤や、裏の顔が見える内容になっています。初めて彼の内面が描かれるので、リハーサルの時から、山口さんは疑問に思ったことをいくつも質問してきてくれました。その姿勢を見て、とてもしっかりしているなと思いましたし、地方(地元・宮崎県)から東京まで1人で飛行機移動されて、仕事をしている彼の姿を見て、プロだなと感心しました」と絶賛。
「当然ですが、山口さん自身の性格と久志の性格は全く違うので、きちんと演じられているということが、とてもよく分かります。表情のみで心情を表わすシーンにおいても、胸に訴えかけてくる演技をされるので、素敵な役者さんだなと思いました。子役というより、プロの役者だなという印象です。今後の活躍がとても楽しみな役者さんです」と期待している。