「半沢直樹」初回22・0% TBS安堵も視線は先「ここから」他局「流石」各世代視聴率トップ
2020年07月20日 11:30
芸能
日曜劇場を含むTBSの全連続ドラマとして、初回20%以上は「南極大陸」の22・2%(11年10月16日)以来、約9年ぶり。
また、TBS「テセウスの船」最終回の19・6%(3月22日)を上回り、今年の全GP帯ドラマ1位となった。
前作最終回の平均視聴率は平成ドラマ1位となる42・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。新シリーズへの重圧もあったと思われるが、TBS関係者によると、初回22・0%に「ひとまず、よかったとは思います」と、ひと安心。ただ、視線は第2話以降に向いており「ここから」と引き締まったムードという。引き続き、いい緊張感をキープしたまま、ドラマ作りに臨む。
他局関係者も「大台超えは予想通りの部分もありますが、流石の横綱相撲」と舌を巻く。注目は世代別視聴率。高視聴率ドラマはF3層(女性50~64歳)、F4層(女性65歳以上)が支えることが多いが、「半沢直樹」初回はキッズ(4~12歳)ティーン(13~19歳)からF4層&M4層(男性65歳以上)まで、各世代において同時間帯横並びトップ。「これはすごい」と評価した。
前作はベストセラー作家・池井戸潤氏(57)の「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」が原作。2013年7月期に放送され、東京中央銀行のバンカー・半沢(堺)が行内の数々の不正を暴く逆転劇を痛快に描き、視聴者の心をわしづかみにした。決め台詞の「倍返し」は新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれた。
新シリーズは「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」が原作。第1話は、宿敵の常務・大和田(香川照之)の不正を暴き、糾弾したことが原因で、頭取・中野渡(北大路欣也)から子会社・東京セントラル証券への出向を命じられた半沢(堺)。営業企画部長になったものの、親会社の東京中央銀行から“ゴミ案件”を押し付けられる日々。東京セントラル証券内には銀行からの出向組に対する生え抜き社員の反骨心と確執が渦巻いている。大和田は敵対していたはずの中野渡頭取派に華麗に転身。大和田の忠実な部下、証券営業部長・伊佐山(市川猿之助)も“半沢潰し”を目論んでいた。そんな中、大手IT企業・電脳雑伎集団から大型買収のアドバイザー依頼が東京セントラル証券に舞い込む…という展開だった。