半沢直樹 初回視聴率前作超え22・0% 決めセリフ「倍返しだ」に待ってました!
2020年07月21日 05:30
芸能
特徴は、どの世代でもまんべんなく見られていること。世代別の視聴率で、女性50歳以上の部門で18・0%を記録したのをはじめ、全世代でトップ。大人向けのドラマがキッズ(男女4~12歳)、ティーン(同13~19歳)の世代で1位となることも異例だ。
ドラマの視聴率は年々低下しており、民放キー局の関係者は「現在の22%は、90年代の30%以上に匹敵するだろう」と評価。新型コロナウイルス感染拡大の影響で外出を避ける人が多い今、テレビ全体で視聴率がアップしていることを加味しても、驚きの数字であることは間違いない。
第1話は、証券会社に出向中の半沢直樹(堺雅人)と、親会社の東京中央銀行の新たな戦いがスタート。終盤では「やられたらやり返す、倍返しだ!」と決めゼリフが飛び出し、ツイッター上は「倍返しキター!」などとお祭り状態に。一時はハッシュタグ(検索目印)を付けた「#半沢直樹」が世界トレンド1位になる熱狂ぶりだった。
メディア評論家で同志社女子大学学芸学部教授の影山貴彦氏は「前作と同様に骨太のつくりで、ドラマファンをうならせる内容。ストーリーにツッコミどころはあるが、それは制作側もエンターテインメントと割り切っている。SNSで大きな話題になり、若い世代も取り込んだ」と分析。「22・0%もあっぱれな数字だが、録画などを加えた総合視聴率は30%を超えるだろう。最終回の総合視聴率で42・2%を超える可能性も出てくる」とさらなる伸びも予測した。
前シリーズは初回の19・4%から回を追うごとに数字を伸ばし、最終回に42・2%を記録した。今回はどこまで上げてくるか、ドラマの展開同様、目が離せない。
▽「半沢直樹」 原作は作家池井戸潤氏の小説。銀行員の半沢が行内で数々の不正を暴き、敵を倒していく痛快な逆転劇。今作は池井戸氏の「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」の2作品が原作。半沢は東京中央銀行でさまざまな不正を暴いて自身の身を守ったものの、子会社の東京セントラル証券に出向となる。業績に苦しむ同社に舞い込んだ大型の融資案件を巡り、出向元の銀行と戦いを繰り広げる。