綾瀬はるか 10年に及ぶ地元・広島の原爆取材振り返り「平和の尊さを一人でも多くの方々に伝えたい」
2020年07月31日 06:00
芸能
1945年8月6日午前8時15分、広島に投下された原子爆弾は、広島の人と街を一瞬にして破壊し尽くした。「あの生き地獄を毎日毎日思い出しよったら、ここ(頭)が狂うわ」と当時の様子を語る女性。小学校で学童の救出にあたっていた当時17歳の男性が、死を覚悟した男の子からかけられた忘れられない言葉。生き残った被爆者の体を襲う放射能の影響。そして、いわれなき差別や中傷。これまで綾瀬が被爆者の方々から聞いてきた“戦争の記憶”を、高校生たちはどう受け止めるのか。
さらに、2005年に行われ大きな反響を呼んだ、原爆の開発に携わったハロルド・アグニュー博士と被爆者の貴重な対話も放送する。
綾瀬は「これまで多くの戦争体験者の方のお話をお聞きしてきました。高校生のみなさんと一緒にその映像を見てみると、私自身、いまの年齢になって考えることもありましたし、高校生のみなさんが考えたことを聞いて勉強にもなり、改めて戦争を知らない世代に伝えていくことの大切さを感じました」と振り返り「今回は日本側から見た話、アメリカ側から見た話も取り上げられています。お互いが戦争の被害者であることを知った上で、戦争による苦しみ、悲しみ、平和の尊さを一人でも多くの方々にお伝えできればと思います」と思いを打ち明けた。