舘ひろし 渡さん死去にショックでコメント出せず 尊敬し背中追い続けた存在との別れ

2020年08月15日 05:30

芸能

舘ひろし 渡さん死去にショックでコメント出せず 尊敬し背中追い続けた存在との別れ
81年、「西部警察」のロケを行う(左から)寺尾聰、舘ひろし、渡哲也さん
 【渡哲也さん死去 】 石原軍団の面々は言葉にならないショックを受けている。中でも筆頭格の舘ひろし(70)は、大きな悲しみの中にいる。14日も都内で仕事があったがまだ信じられない様子で、コメントを出せるような状態ではない。亡くなってから、渡さんの顔を見ることはなかったという。
 「渡にずっと付いて行く」。舘が誰よりも尊敬しているのが、渡さんだった。背中を追い続けてきた存在。「渡は最後の昭和のスターじゃないかな。そばにいられるだけで幸せ」。常に周囲に話していた。

 初めて会った時のことを舘は強烈に覚えていた。「僕を見ると立ち上がり、“渡です”と頭を下げた。こんなことをしてくれた人はいない」。バイクチーム「クールス」で有名になり、まだ生意気だった頃だ。その瞬間に「この人について行く」と決め、83年に石原プロ入り。「あれにだまされちゃった」と冗談交じりに振り返ることもあったが、舘も相手が誰であろうと「舘です」と立ち上がってあいさつをする。渡さんから受け継いだものだ。

 紳士的な印象が強い渡さんだが、豪快な一面もあった。撮影で泊まった宿泊施設にラーメンの屋台があるのを見た渡さんは「ひろし!あの屋台持ってこい」と指示。5階まで運ぼうとしたがエレベーターに入りきらず、ラーメンだけ届けたという。ある時は旅館で「焼き肉を食べたい」と注文。焼き肉店を呼んでその場で食べたため、部屋中に煙が充満。においが残ったため、部屋の壁紙などを総取り換えした。

 自然災害が起きると誰よりも心を痛めた。日本全国で炊き出しを行い、ファンサービスで元気づけた。「大きくて優しい人」と舘が尊敬する思いは変わらない。これからも背中を追い続けていく。

 ▼寺尾聰(かつて石原プロに所属、「西部警察」などで共演)今は悲しくて残念で、言葉になりません。

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