「中年の星」木村前王位 完敗「ストレート負けは恥ずかしい限り」無冠から出直し
2020年08月21日 05:30
芸能
タイトル戦でのストレート負けは2008年王座戦以来自身3度目。過去3局で最も勝利へ接近した第2局と同じ相掛かりへ進めた序盤について手応えを示した。一方、中盤の2日目朝、盤面中央の天王山に打ち据えた角を後悔した。
封じ手から3手後。打ち場所は1日目夜から考えて、違う場所に決めていたが直前に迷いが生じたという。結果、攻めを呼び込むことになった。「王位戦に臨む姿勢、準備は変わらずやった。結果に結びつかなかった」と淡々と語った。
一昨年度以降、決着した19度のタイトル戦は挑戦者の15勝4敗、勝率・789。予選などを勝ち上がった勢いそのままに番勝負へ臨む、挑戦者有利の傾向が強まった。木村は8冠中ただ一人の40代。藤井の印象について「ミスが少ない。対して私にはミスが多かった。反省材料になります」と語った「中年の星」。無冠からまた出直す。