芦名星さん死去 知人らが語った人気女優の素顔「何ごとにも前向きだった」
2020年09月15日 06:15
芸能
大きな転機となったのは日本、カナダ、イタリアの合作映画「シルク」(08年公開)。1000人以上が参加したオーディションを勝ち抜き、日本人ヒロインに抜てきされた。セリフが一切なく、表情だけで演じる難役。芦名さんはせっかくの世界デビューというチャンスで結果を出そうと、日本舞踊や茶道を習って必死に立ち居振る舞いを身につけた。
東京、トロント、ローマと3つの国際映画祭に招待され、演技が高く評価された。友人には「ここまで来られたから頑張りたい」と、やめたいとは言わなくなった。実際に同作がきっかけで、08年のTBSドラマ「ブラッディ・マンデイ」など、オファーが相次ぐようになった。
寡黙でミステリアスなイメージが先行するが、実際は話し好き。知人によると、恋愛には積極的、酒の場では明るく、はじけるタイプだった。2人の兄がいて幼少期から活発で、サッカーやスケボーが好きだった。14歳から趣味の筋トレを続け、デビュー前に25キロの減量に成功するなどストイックでもあった。
今年はグラビア挑戦に、交際中だった小泉孝太郎との破局と、公私で環境の変化を迎えた。知人は「何ごとにも前向きだった。独特な雰囲気を持つ女優で貴重な存在。役柄の幅がもっと広がっていくところだったのに…何かに悩んでいたのか」と残念がった。