時代は女性ラッパーReichi ステイホーム中“無名曲”がSNSで爆発的ヒット

2020年10月10日 05:30

芸能

時代は女性ラッパーReichi ステイホーム中“無名曲”がSNSで爆発的ヒット
明るいキャラクターが魅力的なReichi(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 コロナ禍の中、女性ラッパーがブレークの兆しを見せている。18年にメジャーデビューしたReichi(れいち、20 Reichiのcは〇のc)。昨年12月に配信リリースした「Excuse boy」のサブスクリプション(定額聴き放題)の視聴回数が9日までに100万回を突破。デビュー前に発表した歌にも人気が飛び火し、ヒップホップシーンの主役に躍り出る勢いだ。
 ミュージックビデオ(MV)も作られていない無名な同曲が脚光を浴びたのは、緊急事態宣言中の5月8日。ダンススクールの講師も務める人気ダンサーのナギザスペースステッパー氏(27)が偶然聴いて気に入り、振り付けを考案し、動画にしてインスタグラムに投稿した。その後、ステイホーム中の若者が続々と動画共有サービス「TikTok」を使って踊りをまねしたことで人気が広がった。Reichiは同氏と面識がなく「単純に歌がいいと思ってもらえたことがうれしい。感謝しかありません」と、思わぬヒットに喜んでいる。

 Reichi自体にも関心が集まっており、高校2年生だった16年、YouTube上に公開した自作曲「Betty Girl」のMVの再生回数が370万回を突破した。当時はラップを始めてわずか3カ月だったが、BSスカパー!の「BAZOOKA!!!高校生RAP選手権」で予選を突破し「天才JKラッパー」と呼ばれた逸材。♪おバカな女のフリするのもううんざり…という「Excuse…」の歌詞に代表されるように、同世代の女性の思いを代弁する自作詞が人気を集めている。

 3月以降、YOASOBIや瑛人(23)らインディーズの無名新人が次々とブレークしたのと同様、コロナ禍で若者のSNS投稿によって台頭してきた新星。「ポップスに近い親しみやすいラップを歌っていきたい。目標はフルアルバムを出すことです」と意気込んでいる。

 ◆Reichi(れいち)2000年(平12)1月18日生まれ、大阪府出身の20歳。16年の「BAZOOKA!!!高校生RAP選手権」では女性ラッパーのちゃんみなとの対決が話題に。18年2月にミニアルバム「JKはブランド」でメジャーデビューし、今年8月に2作目のミニアルバム「TWEMPTY」を発売。中学1年から6年間、総合格闘技のジムに通う。

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