「麒麟がくる」テセウスみきお少年・柴崎楓雅が初大河!信長の長男・奇妙丸役 ハセヒロ称賛が「思い出」
2020年10月31日 12:00
芸能
俳優の長谷川博己(43)が主演を務める大河ドラマ59作目。第29作「太平記」(1991年)を手掛けた名手・池端俊策氏(74)のオリジナル脚本で、智将・明智光秀を大河初の主役に据え、その謎めいた半生を描く。
奇妙丸は第21話(6月7日)に赤ん坊として初登場。桶狭間の戦いに向かう前、信長は「会わせたい者がおる。来い」と別室の赤ん坊(加藤矢紘)のところに妻・帰蝶(川口春奈)を連れ「名は奇妙丸。わしの子じゃ。吉乃という女子が産んでくれた。今日、わしの身に何が起きるか分からぬ。それゆえ呼び寄せておいた。すまぬ。黙っていたことは謝る。ただ、わしたちには子がおらぬ。織田家を継ぐ者がおらぬ。それを皆が案じておった。やむを得ぬと思った。わしが死んだら、あの子を育ててくれ。そなたに預ける。わしはこの10年、そなたを頼りに思うてきた。今もそうじゃ。尾張の行く末を、そなたに任せる。許せ」。託された帰蝶は驚くしかなかった。
第30話「朝倉義景を討て」は、それから9年後の1569年(永禄12年)。信長に呼び出され、美濃に向かった光秀は、ついに信長が越前の朝倉攻めを決めたことを知る。しかし、朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)は難敵と信長も冷静。光秀は帝(みかど)に戦の是非を認めてもらえれば大義名分が立ち、他の大名もおのずと集まると助言し…という展開。その中に、柴崎演じる成長した奇妙丸も現れる。
柴崎は「着物を着てのお芝居が初めてだったので、歩き方や座り方など初めは苦労しましたが、家でも練習を重ね、撮影に備えました」と入念な役作り。長谷川や川口と共演し「緊張していて、あまりお話しができなかっのですが、撮影終わりスタジオ出た所に長谷川さんが待っていてくださり『よかったよ』と肩にポンと手を置いてお話ししてくださり、うれしい思い出です」と振り返ると、笑みが浮かんだ。
帰蝶に育てられた奇妙丸は、のちに信長の後継者・織田信忠として登場。アイドルグループ「HiHi Jets」の井上瑞稀(19)が演じる。
第30話は、帰蝶が新型コロナウイルスの影響による放送休止前最後の第21話以来9話ぶり&約5カ月ぶりに再登場。第22回(8月30日)の放送再開後は初登場となる。帰蝶とともに“奇妙丸”柴崎の熱演が注目される。