永瀬王座、広瀬八段に敗れ全勝突破逃す…2年ぶりプレーオフへ 王将戦挑決L
2020年11月21日 05:30
芸能
序盤で何げなく選んだ36手目の△6二王をまず悔やんだ。駒組みよりも積極的な手を指すべきだったのか。「中盤は盛り返した気がしますが…」。形勢で一歩リードする局面も確かにあった。だが広瀬の47手目▲2四歩に対し3五銀と返した場面に「いろいろと分岐が発生し、(別の)どれかを選んでいれば態勢として悪くなかったと思う」と視線を落として振り返った。リーグ初参加で破竹の連勝は5でストップ。渡辺王将に挑むにはプレーオフで豊島を倒さねばならない。今期の叡王戦7番勝負で3勝4敗2持将棋と死闘を繰り広げた宿命のライバル。「これだけ勉強の場が与えられているので成長の糧にしたい。精いっぱい、いい勝負にしたい」。軍曹の胸中でファイティングポーズは解かれていない。(我満 晴朗)