豊島将之竜王、永瀬拓矢王座を破り日本シリーズJT杯優勝 4年ぶり2度目
2020年11月22日 17:19
芸能
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、変則日程や会場変更を余儀なくされた今期のJT杯。「4、5月は対局はできない期間があり、6月から8月の対局では渡辺(明3冠)さんや永瀬さんに負けが続いたり、藤井さんの将棋を見ていても内容がいいなと感じていたので、その3人に対して何とか実力や内容のところで追いついていくことを目標、必要だと思っていた」と振り返る。2回戦で藤井2冠、準決勝では渡辺3冠、決勝で永瀬王座と3強豪を撃破し、「その3人に勝って優勝することができたのでこれからにつながってくると思う」と自信を深めた様子だった。
なお、両者は30日に行われる第70期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)挑戦者決定リーグのプレーオフでも激突。互いを知り尽くす“宿敵”とあり「対局するたびに非常に勉強になる。安定して勝たれていて、実力が右肩上がりで棋力が伸びている方」と警戒心を緩めることはない。勝てば渡辺明王将=名人、棋王との3冠=への挑戦権を手にする注目の一番だけに、「(永瀬は気持ちを)切り替えてこられると思う。私が負けたらずるずる行くかもしれませんでしたが…」と思わず苦笑いがこぼれる一幕も。晩秋に手にした大きな“収穫”を糧に、更なる飛躍を誓った。