藤井聡太2冠 記録ずくめの2020年、銀河戦最年少V締め!久保九段称賛「ミスもない」

2020年12月13日 05:30

芸能

藤井聡太2冠 記録ずくめの2020年、銀河戦最年少V締め!久保九段称賛「ミスもない」
銀河戦で最年少優勝を果たした藤井聡太2冠 Photo By スポニチ
 将棋の第28期銀河戦決勝(10月15日収録)が12日、囲碁・将棋チャンネルなどで放送され藤井聡太2冠(18)が糸谷哲郎八段(32)を97手で下し初優勝を飾った。藤井は収録当時18歳2カ月で、渡辺明王将(36)=名人、棋王との3冠=が第13回で記録した21歳4カ月の同棋戦最年少優勝を15年ぶりに更新。最年少2冠ほかここまで4つの最年少記録を作った2020年を、5つ目の最年少記録で締めた。
 銀河戦は持ち時間は各15分の早指し戦。藤井は飛車での横歩取り戦法を選んだ。

 序盤から積極的に攻めた。中盤で角2枚を持つと一気呵成(かせい)。早指し戦で決勝を戦うのは初めてだったが、不安はみじんも感じさせない。「時間があったので緊張はなかった」と、これまで3戦全勝と相性の良い相手を一方的に攻め、1時間9分でねじ伏せた。

 早指し戦は直感力が勝負。対局分析した久保利明九段(45)は「糸谷八段も早指しは得意だが、それを上回る勢いを感じる。充実してますね。ミスもない」と称賛した。

 藤井は20年も将棋界の話題の中心だった。最年少棋士の肩書こそ、3カ月若い伊藤匠四段(18)に譲ったが「どんな将棋をするか楽しみ」と余裕たっぷりだ。

 優勝を争う対局は、今回が年内最後。自らへのご褒美として「新しいパソコンが欲しい」と話すなど、棋譜研究を怠らない。「優勝を機に実力を高めて精進したい」と、新年に向けさらなる飛躍を誓った。(四釜 良人)

 ▽銀河戦 囲碁・将棋チャンネルが主催する全棋士参加のテレビ棋戦。1991年創設。持ち時間は本戦15分の早指し戦。予選後、勝者16人でトーナメントを戦う。第1回優勝者は郷田真隆九段(49)。最多優勝は羽生善治九段(50)の7回で、渡辺明3冠(36)の4回、佐藤康光九段(51)の3回と続く。

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