長谷川博己「麒麟がくる」撮了に安堵 コロナ禍乗り越え1年半の長丁場完走「大河ドラマは日本の文化」

2020年12月28日 11:01

芸能

長谷川博己「麒麟がくる」撮了に安堵 コロナ禍乗り越え1年半の長丁場完走「大河ドラマは日本の文化」
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の撮影を終えた主演の長谷川博己(C)NHK Photo By 提供写真
 俳優の長谷川博己(43)が27日夜、主演を務めるNHK大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜後8・00)の撮影を終え、クランクアップを迎えた。28日、同局が発表した。長谷川は昨年6月3日のクランクインから、コロナ禍の影響による約3カ月の撮影休止を挟み、約1年半にわたる長丁場を完走。「長く険しい道でしたが、とにかくクランクアップできて本当に安心しました」と心境を明かした。最終回(第44話)は来年2月7日の予定。
 長谷川は同局を通じてコメントを発表し「まだ実感は湧かないのですが、とにかくクランクアップできて本当に安心しました。長く険しい道でしたが、出演者、スタッフの皆さん一人一人に、感謝の気持ちを込めて『ありがとう』と伝えたいです」。関係者によると、涙はなく、達成感に満ちあふれた表情だったという。長谷川の最終シーンは「本能寺の変」に関わるもの。全体の撮影終了は未定という。

 スタッフの「プロフェッショナルさ」に感服したといい「大河ドラマは日本の文化なんだとすごく感じましたし、絶対これは続けていきたい、後につなげていきたいと思いました。現世でも、麒麟がくる世を願って。皆さま、本当にありがとございました!」と感謝した。

 制作統括の落合将チーフプロデューサーは「長谷川博己さん、クランクアップ本当におめでとうございます!長い長い間、明智光秀を演じていただき、その苦労と重圧は大変なものだったと思います。思えば、新型コロナウイルスによる撮影中断・放送中断という前代未聞の出来事をはじめ、実にさまざまなトラブルが降りかかってきた大河ドラマでした」と労い。

 「しかし、どんなトラブルが起こっても、長谷川さんは池端俊策先生の世界観を強く信じ、池端さんが紡ぎだす明智光秀像と自分なりに格闘し、この物語を現代に送り出す意味を常に考えながら、ぶれない姿勢でチームを引っ張ってくれました。大きく身を削ったであろうその長い長い闘いは、完成した作品の中の光秀の芝居にすべて表れていて、この21世紀版戦国叙事詩ともいえる大河ドラマの中心で特別な輝きを放ったと思います。あたかも、苦しい生きざまの中に矜持を示した、実在の明智光秀のように…」と賛辞を送った。

 大河ドラマ59作目。第29作「太平記」(1991年)を手掛けた名手・池端俊策氏(74)のオリジナル脚本で、智将・明智光秀を大河初の主役に据え、その謎めいた半生を描く。

 織田信長(染谷将太)の正室・帰蝶を演じる予定だった沢尻エリカ(34)の不祥事により、川口春奈(25)を代役に据え、初回を1月5日から1月19日に変更してスタート。新型コロナウイルスの影響により、撮影は4月1日から休止し、6月30日に約3カ月ぶりに再開。放送も第21話(6月7日)から休止に入り、第22話(8月30日)で約3カ月ぶりに再開した。

 NHKは10月、放送回数について、短縮せず当初の予定通り全44話と発表。最終回は来年2月7日とし、1月スタート作品(1~12月の暦年制)としては史上初の越年放送を決めた。年明けから終盤に突入。いよいよ物語は「本能寺の変」に向かう。

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