【女優主演賞】「喜劇 愛妻物語」水川あさみ、“運命的”オファーに「覚悟を決めた」
2021年01月22日 05:30
芸能
これまでのイメージとは一線を画すキャラクターだったが、「この役は絶対に私がやりたい」と運命的なものを感じてオファーを快諾。夫に罵声を浴びせ続ける役柄について「ずっと怒ってますよね」と苦笑しながら「でも本当は愛情深くて懐の大きい女の人というか奥さん。根の部分にある愛情を大事にしました」と夫の才能を諦めきれずに愛情を持ち続ける妻を丁寧に演じた。
チカを演じるにあたり力になったのが夫を演じた濱田岳(32)の存在。「配役を聞いた時には攻撃しがいがあると思いました」とジョークを飛ばしつつ、「あんなダメっぷりを演じられるのは凄い」と称賛。「現場でどんな演技を投げかけても受け入れてくれた。(演じる上で)大きかったですね」と感謝した。
ドラマへの出演を重ねる一方で、映画に深く関わりたいという思いが強くあって模索していた。その中で舞い込んできたのが「愛妻…」だった。
その後「滑走路」など映画への参加が続々と決まり、20年は5本の出演作が公開された。「『愛妻…』が没頭できる役を導いてくれた気がしています」とほほ笑む。妻の役が多かったが、個性はばらばら。「同じような役でも試行錯誤して肉付けが許される環境」と映画の魅力を語った。
水川は「20年に映画の面白さを凄く知ってしまったので、長い目で見てもっともっと深く関わっていける役者でありたい」と今後を見据え、「『愛妻…』を『釣りバカ』みたいにシリーズ化して、年齢を重ねていく2人を演じていきたい」と新たな野望を口にした。(糸賀 日向子)