将棋の第70期王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)はあす30日、栃木県大田原市のホテル花月で第3局が始まる。29日、開幕から2連勝の渡辺明王将(36)=名人、棋王との3冠=と挑戦者の永瀬拓矢王座(28)がともに現地入りし、対局場を検分した。
午後4時57分、両対局者が対局室に参集。立会人を務める中村修九段の合図で、予定時刻より3分早く検分が開始された。対局で使用される盤駒の確認のほか、照明、室温、封じ手の記入場所や手洗いの場所などを確認。渡辺王将から「ひざ掛けを用意してほしい」との要望があったため、両対局者の席近くにブランケットを備えることになった。検分は約4分で終了した。
第3局の舞台は15年連続15回目の開催となる栃木県の老舗・ホテル花月。王将戦七番勝負史上、開催数で4番目の多さを数える。
対局は30日午前9時開始。持ち時間はそれぞれ8時間、第3局は渡辺の先手番で行われる。