NHK「みんなのうた」60周年 イノッチ、記念プロジェクトのアンバサダー就任
2021年01月30日 05:30
芸能
V6は同番組と縁が深い。97年のヒット曲「WAになっておどろう」は、同番組で放送された楽曲のカバー。また、井ノ原が同番組で歌手の岩崎愛(34)の曲を気に入り、17年のV6の曲「太陽と月のこどもたち」を制作してもらったことがある。同曲は同番組にも採用された。
番組は60年間で1500曲以上を放送。開始時は国内外の童謡や民謡で、第1回はチェコ民謡「おお牧場はみどり」だった。70年以降はオリジナル曲へと路線変更。「山口さんちのツトム君」「一円玉の旅がらす」などのヒット曲が誕生した。近年はJ―POPなど幅広いジャンルの曲を放送している。
井ノ原が思い出す曲は「北風小僧の寒太郎」だ。12歳でジャニーズ事務所に入って間もない時期に、楽屋で口ずさんだところ、何人かが「寒太郎!」と追っかけの部分を歌ったという。「生まれた場所も育った場所も全然違うのに、みんなが知っている歌があるというのは本当に凄い」と実感した。
コロナ禍で迎える節目となったが、「きっとみなさんのそばには歌があり、その歌のおかげで楽しかったころを思い出したり、頑張っていこうという気持ちになれたりするはず。見るだけで元気になれるような番組になったらいいなと思います」と力を込めた。来月27日の特番では60年記念曲を歌う大物歌手が発表される。
《00年以降人気歌手も》2000年以降は人気歌手が歌う曲も多い。椎名林檎(42)の「りんごのうた」(03年、しいなりんご名義)、宇多田ヒカル(38)の「ぼくはくま」(06年)、タッキー&翼の「友よ」(11年)など。エレファントカシマシのボーカル宮本浩次(54)は、東京放送児童合唱団に所属していた1976年、当時10歳で「はじめての僕デス」を歌っている。40年後の2016年に「また歌ってほしい」とオファーを受け、翌17年にエレカシとして「風と共に」を提供した。
《「山口さんちのツトム君」150万枚ヒット》「みんなのうた」で最大のヒット曲は76年の「山口さんちのツトム君」(歌・川橋啓史)で150万枚をセールス。78年の「切手のないおくりもの」(歌・財津和夫とチューリップ)もカバー盤なども含めると100万枚を売り上げた。97年にはロックバンド「AGHARTA(アガルタ)」の「WAになっておどろう~イレ アイエ~」が話題を呼び、V6によるカバー盤はオリコン1位を記録、52万枚を売り上げた。