NHK「みんなのうた」60周年 イノッチ、記念プロジェクトのアンバサダー就任

2021年01月30日 05:30

芸能

NHK「みんなのうた」60周年 イノッチ、記念プロジェクトのアンバサダー就任
NHK「みんなのうた60」のアンバサダーを務めるV6の井ノ原快彦 Photo By 提供写真
 1961年にスタートしたNHKの5分間の音楽番組「みんなのうた」が、4月に放送60年を迎える。これを記念したプロジェクト「みんなのうた60」が始動し、アンバサダーをV6の井ノ原快彦(44)が務めることが29日、発表された。番組やイベントなどを通じて「みんなのうた」の魅力を紹介する。
 井ノ原は「肩肘張らずに、みんなの心に届くような番組になったらいいなと思います」と意気込み。来月27日に放送のEテレ「みんなのうた60キックオフ特番(仮)」(後7・00)など、関連番組などに出演する予定だ。

 V6は同番組と縁が深い。97年のヒット曲「WAになっておどろう」は、同番組で放送された楽曲のカバー。また、井ノ原が同番組で歌手の岩崎愛(34)の曲を気に入り、17年のV6の曲「太陽と月のこどもたち」を制作してもらったことがある。同曲は同番組にも採用された。

 番組は60年間で1500曲以上を放送。開始時は国内外の童謡や民謡で、第1回はチェコ民謡「おお牧場はみどり」だった。70年以降はオリジナル曲へと路線変更。「山口さんちのツトム君」「一円玉の旅がらす」などのヒット曲が誕生した。近年はJ―POPなど幅広いジャンルの曲を放送している。

 井ノ原が思い出す曲は「北風小僧の寒太郎」だ。12歳でジャニーズ事務所に入って間もない時期に、楽屋で口ずさんだところ、何人かが「寒太郎!」と追っかけの部分を歌ったという。「生まれた場所も育った場所も全然違うのに、みんなが知っている歌があるというのは本当に凄い」と実感した。

 コロナ禍で迎える節目となったが、「きっとみなさんのそばには歌があり、その歌のおかげで楽しかったころを思い出したり、頑張っていこうという気持ちになれたりするはず。見るだけで元気になれるような番組になったらいいなと思います」と力を込めた。来月27日の特番では60年記念曲を歌う大物歌手が発表される。

 《00年以降人気歌手も》2000年以降は人気歌手が歌う曲も多い。椎名林檎(42)の「りんごのうた」(03年、しいなりんご名義)、宇多田ヒカル(38)の「ぼくはくま」(06年)、タッキー&翼の「友よ」(11年)など。エレファントカシマシのボーカル宮本浩次(54)は、東京放送児童合唱団に所属していた1976年、当時10歳で「はじめての僕デス」を歌っている。40年後の2016年に「また歌ってほしい」とオファーを受け、翌17年にエレカシとして「風と共に」を提供した。

 《「山口さんちのツトム君」150万枚ヒット》「みんなのうた」で最大のヒット曲は76年の「山口さんちのツトム君」(歌・川橋啓史)で150万枚をセールス。78年の「切手のないおくりもの」(歌・財津和夫とチューリップ)もカバー盤なども含めると100万枚を売り上げた。97年にはロックバンド「AGHARTA(アガルタ)」の「WAになっておどろう~イレ アイエ~」が話題を呼び、V6によるカバー盤はオリコン1位を記録、52万枚を売り上げた。
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