男優主演賞の森山未來 「過酷」なボクサーの世界演じ「自分をひとつ底上げできた」

2021年02月18日 05:30

芸能

男優主演賞の森山未來 「過酷」なボクサーの世界演じ「自分をひとつ底上げできた」
男優主演賞のトロフィーを持つ森山未來 Photo By スポニチ
 【2020年(第75回)毎日映画コンクール表彰式 ( 2021年2月17日 )】 2020年(第75回)毎日映画コンクールの表彰式が17日、東京・めぐろパーシモンホールで行われた。コロナ下とあって、定員1200人の半数以下を招待してのセレモニー。「MOTHER マザー」で日本映画大賞に輝いた大森立嗣監督(50)はブロンズ像の重さに酔いしれ、主演賞の森山未來(36)と水川あさみ(37)も感無量の表情。スポニチグランプリ新人賞に選ばれた「許された子どもたち」の上村侑(18)と「37セカンズ」の佳山明(26)は恥じらいがちに笑顔を咲かせた。
 「アンダードッグ」は自身の受賞に加え日本映画優秀賞、撮影賞、録音賞の4冠。加えて女優主演賞の水川、男優助演賞の宇野祥平(43)も出演しており、森山は「この映画に出合えたことが全て。関わった人への感謝しかない」と喜びをかみしめた。

 ピークを過ぎても現役に固執する、元日本ランク1位のプロボクサー役と向き合うため、撮影の約1年前からトレーニングを開始。「技術、気力も必要だが、パンチ一つで明暗が分かれてしまうボクシングの世界は、知れば知るほど過酷だと思った」と振り返る。1年前の2月17日は、偶然にも後楽園ホールで北村匠海(23)と対戦するクライマックスシーンを撮影した日。その後、新型コロナウイルスに大きな影響を受けずに公開されたことに安どし、「自分をひとつ底上げできたのではないかと思う」と満足げな笑みを浮かべた。

 10年ぶり2度目の戴冠で俳優としてさらに需要が増しそうだが、ダンサーも含め表現者としてマイペースを強調。「コロナで生活の変化はあるが、自分は変わらずに受け止めて立っていたい。シンプルに柔軟に、表現の世界を謳歌(おうか)していければいいと思っています」と先を見据えた。

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