吉沢亮 7年越し…かなった夢舞台、来年1月「マーキュリー・ファー」主演で大河後初仕事
2021年02月27日 05:00
芸能
渋沢として全力を注ぐ撮影は秋ごろまで続く予定。そしてその後、初めての仕事となるのが、英劇作家フィリップ・リドリー氏原作の今作だ。暴力や薬物がはびこる廃れた町の部屋で開かれるパーティーで起こる物語で、極限状態に置かれた人間の残酷さが描かれる。軸となるのは2人の兄弟。兄を吉沢、弟を北村匠海(23)が演じ、演出は白井晃(63)が務める。
吉沢は15年に高橋一生(40)と瀬戸康史(32)が兄弟を演じた初演を観劇。「強烈だった。見た後の疲労感も凄いし、胸に突き刺さった。出てる方がうらやましいと思った」といい、帰り道にマネジャーに「出たい」と珍しく直訴したという。7年越しの願いがようやくかない「うれしくてしようがない」と笑顔を見せた。
実は俳優人生の転機となったのが舞台だった。13年に東京・TBS赤坂ACTシアターで上演された主演作「ぶっせん」。観客が客席の半数以下の400人という日もあった。「衝撃的な光景でした」。これが負けん気に火を付けた。「いつ辞めてもいいと、俳優をバイト感覚ぐらいでやってたけど、悔しくて、見返してやろうという気持ちになった」と覚悟を決めた。
そして今では時代を代表する俳優になり、大河主演を務めるまでになった。だが、本人は「まだまだ成長過程」と言う。念願だった作品へ向け「大河ドラマで成長した姿を舞台で見せたい」と力を込めた。