「鬼滅の刃」企画　アニプレックス岩上社長に渡辺晋賞「魅力的な作品を世界中へ」

　エンターテインメントの発展に貢献したプロデューサーを顕彰する「第16回渡辺晋賞」にアニプレックスの岩上敦宏社長（49）が選ばれ2日、都内で授賞式に臨んだ。 　歴代1位の興行収入を記録した映画「鬼滅の刃　無限列車編」を企画プロデュース。同作の経済効果はコロナ禍で暗たんたる世界を元気づけているとして、一大カルチャーを樹立した功績が評価された。主催する渡辺音楽文化フォーラムの渡辺美佐理事長からトロフィーと副賞100万円を授与され「私とアニプレックスの長年の歩みを、このようなかたちで評価していただいたことを大変嬉しく思います」と感謝。「今後も魅力的な作品を日本から世界中へ届けるべく、既成概念にとらわれずに取り組んでまいります」と意気込んだ。

　特別賞は昨年6月に亡くなった作曲家の服部克久氏（享年83）。ジャズとクラシックが上品にブレンドされた粋な“服部サウンド”を確立し、日本のポピュラー音楽の水準を引き上げたことが評価された。長男で作曲家の隆之氏（55）が代理でトロフィーと副賞50万円を授与し「父の音楽的遺産を引き継ぎ、微力ではございますが日本のエンターテイメント界に貢献いたしますことをお誓い申し上げます」と喜びを語った。