吉永小百合 亡き両親を語る…90歳で死去の母はがん手術を拒否「お父さまが待ってるから」
2021年05月21日 14:32
芸能
吉永は「母が一緒に食事をしていたから、すごくつらかったと思うんですね」と母の思いを代弁。「詰まらせた時に、誰かが(背中を)たたいていたら、出せた。それまではみんな、心臓発作だろうと思って何もしなかった」と無念をにじませた。
そんな母も、86歳でがんが見つかったが、吉永ら家族の必死の説得にも、手術を拒否し続けたという。「本人が『絶対に治療したくない』と。『手術して自分の友人がうまくいなかったし、このままいたい』っていうことで。頑として」。吉永らが慣れないながらも介護を続けたが、母は05年に90歳で死去した。最後は「『病院に入るわ』って言ってくれて、それから2週間くらいで『お父さまが待ってるから』って言って他界したんです」と打ち明けた。それでも、90歳の誕生日には家族で誕生会を開いたそうで、「本人はシャンソンを歌ったりして上機嫌で」と、楽しそうな母の様子を思い返していた。
吉永にとって、父は「優しい、優しい人」。父の学生時代の写真が画面に映されると、「結構、美男子なんですけど」と笑った。母は最後まで吉永のことを案じていたそうで、「私のことがすごく心配だったみたいで、私の仕事をサポートしている女性に『頼むわね』って。何度も『小百合のこと、頼むわね』って言ってましたね」と明かした。