田村正和さん追悼特別番組「古畑任三郎」13・4%の高視聴率 同時間帯横並びトップ
2021年05月24日 09:00
芸能
瞬間最高は番組終了間近の午後9時53分に記録した16・4%だった。田村さん演じる古畑が松嶋演じる“犯人”と対峙する場面だった。
番組冒頭、田村さんの訃報を伝えるとともに、田村さんのこれまでの歴史をまとめたVTR、「古畑任三郎」について語る生前の田村さんのインタビューなどが放送。インタビューで、田村さんは代表作について「こういうものを連ドラでやりたいんだって見せてくれたんですね。で、面白いと思ってやった。ただそれだけなんですね。それがとってもヒットしましてね、最初に(台本を)読ませていただいた最初に感じたこと、感動したこと、涙したこと、笑ったこと、それをずっと本番の日まで引っ張っていこうと」「こんなに長くやるとは思ってなかった」「新しい自分を引き出してくれた。あんなにたくさんの台詞をしゃべるということが自分にできるのかどうか、ということが考えてられなかった。それを引き出してくれた」などと語っていた。
1994年の第1シリーズの初回の冒頭の映像や名物の謎解きを投げかけるシーンなど、懐かしいシーンも放送。ドラマのエンディングには黒バックに「田村正和さん、ありがとうございました。ご冥福を心よりお祈りいたします」と追悼テロップが表示された。
同ドラマは1994年にスタートし、連ドラ3期のほか何度もスペシャル版が放送され、犯人に大物ゲストを迎えたことでも話題になった。99年にSMAPと対決したスペシャルは視聴率32・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。古畑任三郎のニヒルさとコミカルさが絶妙に合わさったキャラクターは自分で決めたもので、多くの芸能人に物まねされるなど愛された。
23日には、テレビ朝日でも追悼特別番組として「松本清張 疑惑」(後9・00)も放送され、こちらは平均世帯視聴率10・7%だった。2009年1月24日に放送されたスペシャルドラマの再放送だった。