「ちむどんどん」高嶋政伸25年ぶり朝ドラ「原点」父・忠夫さん金言を胸に「最初の台本の感動忘れるな」
2021年06月15日 12:15
芸能
映画「パッチギ!」「フラガール」など知られ、14年後期の朝ドラ「マッサン」を手掛けた羽原大介氏(56)がオリジナル脚本で約8年ぶり2度目の登板。1960年代に沖縄本島北部「やんばる地方」のサトウキビ農家に生まれた暢子は沖縄本土復帰の72年、子どもの頃に心を奪われた西洋料理のシェフを目指して上京。「東京で沖縄料理の店を開きたい」と夢を抱く。
高嶋が演じるのは、暢子が勤める東京のイタリアンレストランの料理長・二ツ橋光二。厳格なオーナー・大城房子(原田美枝子)を敬い、しもべのように仕える一方、優しい性格と確かな技術で厨房をけん引するリーダー。店のピンチ、房子の危機には誰よりも勇敢に立ち上がる。
高嶋は88年前期の朝ドラ「純ちゃんの応援歌」でデビュー。「役名は(牛山)金太郎。最初の登場シーンの台詞は『ジャーン!』。この登場シーンは、一度も忘れたことのない感謝のデビューであり、私の役者としての原点です。当時、デビューにあたり、何から何まで力になってくれた我が父、忠夫にきつく言われた『一番最初に台本をもらった時の感動を忘れるな』という言葉も、今回改めて胸に響いています」と朝ドラへの思い入れを明かした。
「あれから30年以上経ちまして、1997年に出演させていただいた『あぐり』に続き、3度、その原点である連続テレビ小説『ちむどんどん』に出演させていただくことになり、本当に感激しております。『一番最初に台本をもらった時の感動を忘れるな』。はい!忘れません!
今の気分は本当に『ちむどんどん』!ですよ、忠夫さん!!」と亡き父に呼び掛け。
「今回頂いた役は、イタリア料理のシェフです。ちょっと頼りないけど、根は優しい。まさに、私そのもの(すみません、ちょっと盛ってます)。とにかく初心忘れることなく、真心込めて演じさせていただきます」と並々ならぬ気合。近年はテレビ朝日「DOCTORS~最強の名医~」のヒール役や16年の大河ドラマ「真田丸」のアクの強い北条氏政役など“怪演”ぶりが話題の高嶋だが、新たな代表作になる予感が漂う。
沖縄については「大好きです。美味しい料理、美味しいお酒、美しい夕陽、そして温かい沖縄の皆様。すべてが素晴らしい。この一言に尽きます」と愛着を示した。