かまいたち濱家のツッコミがフル稼働!テレ東「芸人動画チューズデー」で話題
2021年06月15日 15:38
芸能
そのアシスタントには乃木坂46の金川紗耶(19)を起用。天然ボケののほほんとしたキャラクターで「佐藤栞里さんのような感じで笑いを邪魔することなく、全てに心から笑い、その癒やしが濱家さんに合うと思いました」と明かす。毎回出演する5組の芸人もキャラクターが強く、金川も天然キャラ全開。だからこそ、濱家のツッコミがフル稼働となる。岩下氏は「濱家さんのツッコミがどの番組よりも一番見られます」とPRした。
その濱家がよりツッコミを入れやすく、番組を面白くするために重要なのが、動画の「テーマ選び」だ。決定するのは岩下氏。「難しいテーマであればあるほど、芸人さんが作る動画の出来にバラつきが出る。ホームランもあるし三振もある。これはいいなと思いました」と語る。
「テーマに力を入れるべきだ」と手応えを得たのは5月11日放送の「サンサーラ王決定戦」。♪生きてる 生きている…のサビで知られるフジテレビ「ザ・ノンフィクション」のテーマ曲「サンサーラ」を使えば何をしてもいいというお題にした。「錦鯉」は自身の密着動画、「ラランド」は架空のドキュメンタリーなどバラエティーに富んだ4作がオンエアされた。
番組SNSで最も反響が大きかった放送回だった。岩下氏は「視聴者に響くのは、広いよりも狭いテーマ」と分析。最近はそんなお題を提示している。制作サイドと芸人の腕の競い合いが予想外の面白さを生み出している。
「Z世代」に向けた番組作りも重要なテーマだ。1990年後半以降に生まれ、スマートフォンやSNSが広く普及した環境で育った若者たち。同局がこの世代に向けた深夜番組作りを掲げる中で、岩下氏が「SNSで気軽に参加できて、30分間でテンポ良く4本の動画を見られる番組はどうだろうか」と企画した。
実際にZ世代が好反応。4月7日の初回放送分のダイジェスト動画を約3週間前にツイッターなどに投稿。番組開始の発表がない段階で突如として投票を始めたが、岩下氏は「誰も番組を認知していないのに凄くツイッターに反応があった。僕たちテレビ屋には信じられなかった。これは面白くなるなと実感しました」と振り返る。
各局ともにテレビ離れが指摘される若者世代にアピールする番組作りを目指す傾向がある。岩下氏は「今後もZ世代を振り向かせるため、視聴者参加と動画を流すテンポの良さを気をつけていきたい」。さらなる進化が期待できそうだ。