俳優の船戸順(ふなと・じゅん、本名岩井常隆=いわい・つねたか)さんが5月26日午後2時20分、呼吸器不全のため東京都内の病院で死去した。82歳。和歌山県出身。葬儀は近親者で行った。喪主は女優・仁科亜希子の姉で、妻の日本舞踊家の十一代目岩井半四郎(いわい・はんしろう、本名岩井友見=いわい・ゆみ)さん。
船戸さんは8年前に脳梗塞で倒れて以来、入退院を繰り返していたが、1月に進行期肺がんと診断され、自宅に帰れぬまま亡くなった。岩井さんは事務所を通じて「私の手をしっかりと握り“大丈夫…ありがとう”との言葉を残して、苦しまず眠るように人生の幕を下ろしました」とのコメントを発表した。
船戸さんは60年に映画「地の涯に生きるもの」でデビュー。胃腸薬「キャベジンコーワ」のCMに夫婦で出演していたことでも知られた。