コロナ禍の「ライブ中の発声禁止」を吹き飛ばせ 止まらないライブグッズの進化

2021年07月03日 20:20

芸能

コロナ禍の「ライブ中の発声禁止」を吹き飛ばせ 止まらないライブグッズの進化
ももいろクローバーZの(左から)佐々木彩夏、百田夏菜子、玉井詩織、高城れに Photo By スポニチ
 一挙手一投足の全てが愛おしい存在。それが“推し”だ。ファンにとってライブやコンサートは、通常画面越しなどで接する推しと同じ空間を共有できる夢の場所。コロナ禍の中ではあるが徐々に有観客ライブも再開。しかし「発声禁止」など制限もあり、ファンはもちろん演者側ももどかしい思いを抱えている。少しでもより素敵な時間を過ごすため、ライブグッズの進化が止まらない。
 その筆頭と呼べるのが、6月に横浜アリーナで開催された「ももいろクローバーZ」の佐々木彩夏(25)のソロコンサートで導入された新兵器「しゃべるペンライト」だ。佐々木自身が発案し、自らの声を13種類収録。「あーりん、今日もかわいいよー!」など定番の音声や、コール&レスポンスにも対応している。

 ライブ前に「自分で声を録音するのは恥ずかしかったですが、これで盛り上がってくれたらうれしい」と話していた佐々木。実際にライブで佐々木が「ももいろクローバー?」と呼び掛けると、観客は「ゼーット!」とペンライトを使って応答。コロナ禍を経て、新たな熱気がライブ会場を包んでいた。

 他にもゲームやアニメなどで展開される「うたの☆プリンスさまっ♪」の出演声優たちによる有観客ライブが11月に開催予定。公式グッズとして拍手や歓声がデフォルト音声として収録されたスピーカー付のストラップが発売。ファン自らの声も録音することができ、推しキャラの名前を会場中に響かせることができる。音声が収録されたグッズは、今後ライブを盛り上げる上で主流になりそうだ。

 配信ライブが主になり始めた時は、お酒を飲みながら楽しむためにグラスや、スマートフォンを支えるスタンドなどがグッズとして発売された。オンラインで新たな“推し”の楽しみ方が増えてきたが、やはり会場を訪れて直接その姿を目に焼き付けたい。そして思いの丈を口にしたい。そんなファンの声を代弁するライブグッズが、今後さらに生み出されていきそうだ。
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