笑福亭仁鶴さん「努力は人の3倍」 仕事も遊びも規格外 睡眠3時間を約7年間 「面白いこと」が最優先
2021年08月21日 05:30
芸能
仕事はもちろん、趣味でも手を抜かなかった。無類のゴルフ好きで1日400球を打ち込む猛練習の結果、肋骨2本にひびが入ったこともある。プライベートでは静かだが、好きなものには一直線。その芯の強さが、吉本をお笑い王国へと導いた。
最も大切にしたのは、寄席に来てくれた人を楽しませること。観客の反応を見ながら、落語のテンポをあえて速めるなど“お客さん第一主義”を徹底。若い時には客席に人が入りすぎたため、後ろの席の観客に自分の顔が見えるよう、本来落語ではご法度の中腰スタイルで高座を演じたこともある。吉本では「面白いこと」が最優先。その流れを作り出したのは、紛れもなく仁鶴さんだった。
≪仁鶴さんのギャグ≫
◇どんなんかな~ 「ABCヤングリクエスト」などの深夜ラジオで、ハガキを紹介する際のフレーズ。後にシングルレコード「どんなんかなァ/おばちゃんのブルース」の発売につながる。
◇四角い仁鶴がまぁ~るくおさめまっせ 30年以上司会を務めたNHKの法律バラエティー番組「バラエティー生活笑百科」でおなじみとなった。毎回同フレーズとともに番組がスタートした。
◇ごきげんよう!ごきげんよう! 深夜ラジオの常識を打ち破り、静かな語り口ではなく、同フレーズとともに、がなりたてるしゃべり方で話題に。「ヤングおー!おー!」のおなじみフレーズ。
◇うれしかるかる 深夜ラジオで「どんなんかな~」とともに頻繁に使用されたギャグ。