藤井2冠が永瀬王座を撃破 竜王戦に初挑戦「思い入れある」
2021年08月31日 05:30
芸能
「最高峰の竜王戦に挑戦する機会を得られたのは光栄です」と喜びを語る藤井。2016年のクリスマスイブのプロ初戦(対加藤一二三・九段)、デビュー以来無傷の29連勝を達成した17年6月26日の増田康宏四段戦、「7七同飛車」で升田幸三賞を受賞した18年6月5日の石田直裕五段戦と、日本中を興奮させた好局はいずれも竜王戦だ。「デビュー以来いい経験をさせてもらった。竜王戦は自分にとっても思い入れのある棋戦です」とにこやかに明かした。
その7番勝負。相手はまたも豊島だ。王位戦では4勝1敗で防衛したものの「王位戦での反省を踏まえて竜王戦を戦いたい」と一見不思議な意気込みを示す。その理由は「序盤から(豊島に)後れをとる展開があった。勝負と内容は別。今回はそれを反省しないと厳しい」。勝っても高みを目指す姿勢に一切のぶれはみられない。
9月13日には叡王戦最終局が待つ。ここで豊島叡王を下せば史上最年少3冠が実現し、竜王戦では19歳にして4冠の可能性もある。突っ走る藤井を止めるすべはどこにあるのだろうか。