立川談志さん“自撮り未公開映像”初公開 亡くなる直前まで最後の12年 フジ「ザ・ノンフィクション」
2021年11月19日 18:00
芸能
初公開映像の中には「生きるというのはつらい」「死にたい」という、誰にも打ち明けることのなかった本音を漏らす談志さんの葛藤する姿も。レンズ越しに映る、衰えを隠せない自分の体に戸惑い、心が壊れそうになりながらも、己をカメラにさらし「落語家なんだから、恥もすべてぶっさらす」と強がるなど、言いようのない不安とイラ立ちにさいなまれる姿が生々しく描かれる。
記録し続けた映像の終盤には、11年3月6日、神奈川県川崎市・麻生市民館麻生文化センターで行われた「立川談志一門会」で談志さん最後の高座「蜘蛛駕籠(くもかご)」を終えた後の姿も映されている。声門がん進行により落語家にとって命とも言うべき声を失いながらも、死の直前までカメラに自らをさらし続けた談志さんの思いとは――。
ナレーションは女優の満島ひかり(35)。談志さんの娘・弓子さんの視点から紡がれた数々の言葉を読み「ここに出てくる談志さんを見たら、とっても元気になると思います。初めて知る若い方も、楽しく飛び散るそのパワーに圧倒されるだろうし、談志さんの姿を久しぶりに見る方も『エネルギーあふれるこの感じ!忘れてた』と心躍るのでは。『人生を面白がる』、まるだしの姿がカッコ良くって、ナレーションを読んでいて体が熱くなるトキュメンタリーでした」と振り返った。