藤井竜王 2日で早くも「仕事納め」 順位戦で一昨年黒星、因縁の相手・近藤七段とB級1組順位戦
2021年12月01日 16:41
芸能
決勝トーナメントのベスト8に進出する銀河戦は12月に最大3局が放映予定だがテレビ棋戦のため、すでに収録済み。非公式戦やイベント出演は年内にまだあるため、全力集中するわけにはいかないが、今年度最後のタイトル戦となる年明け開幕の本社主催・第71期ALSOK杯王将戦7番勝負の準備に取り組む時間的余裕は生まれた。
ただ、近藤は侮れない相手だ。先月19日の王将リーグでは勝利し、対戦成績を5勝1敗としたが、唯一の黒星は一昨年2月、C級1組順位戦で喫した。全10回戦を9勝1敗の好成績で終えたが、昇級初年度の藤井は順位が下位だったため、相星の近藤ら上位2人に昇級をさらわれた。
B級1組へ舞台を移した今回、藤井は7勝1敗で7勝0敗の首位・佐々木勇気七段(27)を追っている。年度を通じて13人総当たりで昇級2枠を争う戦いは、名人挑戦権を争うA級昇級へつながっている。
8冠中、最も長い歴史を誇る名人戦。今期で第80期を迎えた伝統の棋戦にも、藤井に最年少獲得記録更新のチャンスが残っている。谷川浩司九段(59)の21歳2カ月を抜くには今年度でのA級昇級、そして来年度A級での戦いを勝ち抜き、名人挑戦権をつかむ必要がある。
3番手・千田翔太七段(27)が6勝2敗で追うB級1組はその意味でも、息の抜けない対局になりそうだ。