歌舞伎俳優の坂東玉三郎(71)が20日、都内で特別舞踊公演(来年2月2~19日、博多座)の取材会を開いた。先月28日に同じ人間国宝の中村吉右衛門さんが死去。「お兄さん(松本白鸚)と3人で『積恋雪関扉』を帝国劇場でやったことが思い出として深く残っています。誠実で尊敬に値する方でした」と追悼。「私たちはそういうことがあっても受け止める覚悟が必要な世代になってきましたね」としみじみ話した。
博多座での公演は約4年半ぶり。「現実を忘れられるような時間と空間をお届けできるよう、最大を尽くします」と意欲を見せた。