【第71期ALSOK杯王将第1局第2日 ( 2022年1月10日 静岡県掛川市 掛川城二の丸茶室 )】
難解な中盤に加え、終盤は盤の中心部に互いの王がにらみ合う空中戦に突入。大盤解説会場で解説を務めた副立会の神谷広志八段(60)は「分かんないって言ってたら解説にならないけど、分かんないもんは全然分からん!」と頭を抱えた。登壇した他の棋士たちも、次の一手の候補手を出しながらも「これで合ってる?」と終始不安げな様子で解説を進めた。
両者8時間の持ち時間を使い切り、1分将棋に入っても続いた激戦。ファンも一手一手の応酬を食い入るように見守った。終局を迎えると「感動した」と拍手が湧き起こった。
最終盤の解説をした加藤桃子清麗(26)は「終盤一体何が起きているか?って感じ。すさまじいシーソーゲームでしたね」と笑顔で振り返った。