俳優でタレントの松尾貴史(61)が、第56回紀伊国屋演劇賞の個人賞を受賞し27日、都内で行われた贈呈式に出席した。松尾は昨年12月に肺塞栓症で緊急入院し、受賞対象の主演舞台「鴎外の怪談」の3公演が中止となった。「受賞の知らせは、病院のICUで聞いた。自分のせいで舞台が中止になり自身を嫌悪していたが、襲う病あれば拾う神ありですね。これを励みに盛り返していきたい」と喜びを語った。
12月27日に退院後、年末年始は静養に充て、今月4日に同作の稽古を再開。8日の兵庫公演で舞台復帰した。「今は朝と夕方に薬を飲むくらい。食事や酒も制限されていません」と体調に問題はないことをアピールした。
同賞には、ほかに女優の吉田羊(年齢非公表)、緒川たまき(50)が選ばれた。