市川海老蔵 偉大な父・團十郎さんの死への思いに変化 現在は「その感情になったことが悲しいなと」
2022年02月11日 15:31
芸能
小さい時から、父を亡くした時の苦しみや悲しみを何度も夢で見たとし、「いかに父を大事に思っていたか、潜在的には強く思っていたんですよ」。だが、実際に團十郎さんを亡くした瞬間は「うわ、僕の知ってる歌舞伎がなくなっていくっていう悲しみの方が大きくて、自分の父が死んでしまったという悲しみよりも、自分の知ってる歌舞伎がなくなっていく苦しさの方が大きかったんですよ」と語った。
「それで僕はそのときは良かったんだけど」と海老蔵。だが現在は「その感情になったことが悲しいなと。やはり自分の父が死んでしまったことに悲しめない自分を作りあげて来てしまった。役者として生きすぎた。役者として生きている以上それは必要なことなんですけれども、役者として生きすぎたことによって、自分の父が死んだっていうことより、歌舞伎がなくなっていく悲しみが大きかったことは、ちょっと後悔してます」と思うようになったとした。
黒柳が「それはその年代の時にそう思ってらしたことは偉いんじゃないですか」とフォローすると、海老蔵は「懸命に生きていたということだなと思いますけど」と淡々と話した。